「小林一茶」の商標登録


株式会社アペックスハートが「小林一茶」について商標登録出願をしました。

特許庁の判断は、

「国民の間に広く知られた周知著名な歴史上の人物名であって、その指定商品について本願商標の商標登録を認めることは、「小林一茶」の名称を使用した観光振興や地域おこしなどの公益的な施策の遂行を阻害することになり、また、社会公共の利益に反することとなるものといい得るものである。してみれば、請求人が本願商標を登録出願した行為は、公共の財産ともいうべき人物の名称について、特定の者に独占使用させることになり、国民的な感情や公益的見地から好ましくないと考えられるものであるから、本願商標は、社会通念上商道徳に反するものであり、公正な商取引秩序を乱すおそれがあるばかりでなく、ひいては、公の秩序を害するおそれがあるものというべきである」

として4条1項7号の公序良俗違反に該当するものとして、その登録が認められませんでした。7号には、「公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがある商標は登録を受けることができない」と規定されていますが、今回の様に歴史所の有名人物などについての商標登録は、7号で拒絶される可能性があります。その他にも7号で拒絶されるものには、商標の構成がきょう激、卑わい、差別的若しくは他人に不快な印象を与えるような文字又は図形である場合及び商標の構成自体がそうでなくとも、指定商品・指定役務について使用することが社会公共の利益に反し、又は社会の一般的道徳観念に反するようなものも含まれます。

その他にも、4条1項7号に該当するものとして、 世界遺産の名称の略称についての商標登録を拒絶された裁判例があります。


                              (2013年3月29日記)



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